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「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」 神田 昌典 [ビジネス]
ブ厚ーい本。
これは経営・商品などの戦略についてのビジネス書なんだけど、
一般に世に沢山ある戦略本とは一味視点が違って、面白い!!
商品開発や会社を経営している人にはお勧めの1冊です。
著者の神田昌典さんは外務省勤務、そしてMBA取得という
ある意味堅そうな経歴なんだけど、彼の理論は、もちろん勉強なさってきた
MBAの企業戦略のほかに運気の流れとかもベースにしているのが面白いです。
この「運気の流れ」(私がそう呼んでいるだけだけど)は「導入期・成長期・成熟期」と
いう段階で進み、これが会社にも時流にも、はたまた個人の人生にもあてはまめて
話を進めているのが、ほかにあまりなく(私が知らないだけ?)新鮮!
たとえば商品寿命の話。
導入期には、商品が認知されるようにマーケティング。
成長期には芽がではじめて、どんどん売れだす。
成熟期にはコピー商品が出始めて、飽き&価格破壊がはじまり衰退・・・
これをライフサイクルにあてはめて、
導入期が3年あった商品(事業)は続く成長期も成熟期も3年らしい。
その導入期の始まりを0年だとすると成長期の始まりは3年度から、
そして成長期の折り返し地点は4.5年ということに。
4.5年目以降は、あと1.5年で成熟期に到達することが分かるので
次の商品の準備をしないとヤバーイなんて分析ができる!
と、文中から一部内容をピックするとこんな感じ!
面白くないですか???
私はこの視点がすんごい新鮮で面白くよめました!
「ギャルソンになった王様」 松本幸四郎 [芸能]
さすが平成8年出版。表紙の松本幸四郎さん、若いです!
御存じ歌舞伎役者の松本幸四郎さん。
出演したドラマ、舞台や歌舞伎についても徒然エッセイ。
上品な文章で書かれたエッセイは、まるで自分に語りかけてもらえている様な
ゆったりとした気分にさせてもらえます。
舞台に向かって真っすぐな気持ちで進み、その中で悩んだり感じたことを
淡々と語りながらも、静かに前向きさをアピール!
素敵な人です。。。
タグ:ギャルソンになった王様 松本幸四郎
「インベストメント ハードラー」 為末 大 [ビジネス]
為末大さんは、あのハードルの為末大さんです。
ちなみに、この本はスポーツ云々の本ではないのです!
彼自身の経験をもとにした投資を軸にした本。
正直、お金の運用や投資を学びたい、と手に取るには物足りないかも。
彼の片道切符だけを片手に海外転戦をする行動力
企業アスリートをやめ、フリーでやっていこうとするギリギリ感の中
スポンサーも見つからず、お金が減っていく恐怖の中で見つけた投資!
なんて投資に至るまでの、そして彼自身の投資についてのドキュメンタリーとして
読むと、面白く読めます!
専門知識のある人には物足りなくても
私のようなド素人は素直に引き込まれましたよー^^
為末さん、本当に強い人だ。。。
応援してます! ロンドンオリンピック頑張ってください!
「沈まぬ太陽」 「白い巨塔」 山崎 豊子 [小説]
全5巻の長編小説!!力作です!!
アフリカ編・御巣鷹山編・会長編の3篇からなる5巻。
長いけど夢中になります!
1985年に起きた日航機墜落事故をベースに書いた、人間ドラマ満載の企業小説。
巨大企業の中で自分の信念を貫こうとするが故に、
不当な扱いなど苦難の道をゆく主人公、恩知。
恩地くん、君が正しいのはわかるけれど、そこまで正義を振りかざしては危険すぎるー、
とハラハラします・・・。
航空会社で勤務する主人公。
労働組合委員長として会社と戦い、アフリカへ飛ばされ、やっと日本へ戻ってこれたと思いきや飛行機事故の最前線に立たされ、今までの苦労が報われ会長室勤務になったか、と思いきや社内不正やら賄賂など、どんどこどんどこと、おこるトラブル。
さらに巨大企業ならではの政治との結びつきなどダイナミックな小説です。
そしてラストはここでは書かないけど、最後まで報われない・・・・
山崎豊子さんの小説は、いつも男前です!
これも企業の縦社会と個人の信念とのを描いた小説だけど、
話題になったこれも、舞台は大学病院と巨大企業と違えど同じだねぇ。。
「白い巨塔」 1~5巻
巨大企業は安定感や知名度など、新卒時には「憧れ~」って思えてたのが
10年も社会にでていると、いろんなことが見えてきて、彼らは彼らでとても大変そう・・・
生き残る為に能力はもとより、周囲との関係バランス・計算やら運やらが複雑に絡み合い
それが本来の仕事より重要かも?!なんて。
どうも学歴社会で育ってきた高学歴の男の人は、会社にはいっても政治的な空気を作りたがるから困ったもんだ。
「沈まぬ太陽」は2000年、「白い巨塔」は1963年に書かれた小説だけど、
この先の未来は企業の体質も変わっていくかもね。
「沈まぬ太陽」は組織に勤める人が読めば、恩地くんのまっすぐぶりに
間違いなくドキドキハラハラできる、ある意味企業ミステリー小説です!!
「4つの嘘」 大石 静 [小説]
2004年に産経新聞で連載していた小説。
リアルタイムに読みました!
毎日、展開が待ち遠しくて、「新聞はまず小説から!」というのが
2004年のマイモーニング。
考え方も生き方も違う4人の女性のストーリー。
共感する人もいれば、こんな人もいるなぁ、と周囲の人を登場人物にあてはめつつ
読むのも、悪趣味だけど楽しい。。。
「男こそ顔だ」 大石 静 [エッセイ]
「男こそ顔だ」
「ねこの恋」
「私ってブスだったの?」
「ポンポンしてる?」
NHKドラマ「ふたりっこ」・大河ドラマ「功名が辻」などを手掛けてきた
人気脚本家の大石さん。
この人のエッセイは、さすが脚本家!というだけあって心理観察が鋭さがにじんでます。
他人はもとより、自分の若かりし頃の失敗・経験談を客観的振り返ったり。
若かりし頃の仕事について、そして恋愛は不倫に至るまで
ここまでか!というほど暴露・分析していて、頭が下がります・・・
仕事柄、男性と接する機会も多い彼女の日常エッセイも
一読の価値あり。
男性の多い職場で働いていた頃、このエッセイ達を読み
「男と女はこれだけ物の見方、考え方がちがうのよー」と諭された気になり
上司との接し方を修正したりしました。
たとえばエッセイ「男こそ顔だ」の中のモテモテ男性プロデューサーとの会話エッセイ。
「実は女性より男性の方が顔やカッコ、外見にこだわる」
との内容を受けて、上司にはとりあえず外見ホメを。
「社長~お肌ツルツルですねー。とても50代には見えないですよー」
結果は・・・
ぜひ貴方もやってみよう!
人間関係がとっても良くなりますよー
「アキハバラ@DEEP」 石田衣良 [小説]
またしても石田作品。
だって手軽に読めて、面白いんだもん。
彼の作品の中で、この本は私の中で上位ランク。
秋葉原のオタク達の物語。
超個性的な登場人物やマンガ的な事件に
面白おかしく、時にしんみりできるストーリー。
なんとなく友達と会いたいけど、誰も予定が合わなかった・・・
なんて日にお勧めの本。
理由は友達と楽しんだ気分になれるから。
なんて(笑)
あと、同系列の作品として
「夜を守る」 石田衣良
アキハバラ@に比べると華やかさはないけど、
同じような、個性的な仲間が活躍する新刊。
私の中では、正直超オススメではないけど。。
石田さんの少し前の作品のほうがノッてる感がでてる気がします。
最近の作品は、面白いんだけど、なんだかノッてる感がないような。
頑張ってください!石田さん!
「池袋ウエストゲートパーク」 石田 衣良 [小説]
ドラマにもなった、石田 衣良さんの出世作。
池袋の果物屋、そしてトラブルシューターのマコトを主人公に
町のギャング・Gボーイズの王、タカシ、迫力満点で人情家のオカンなど
名脇役を配置しつつ、時代を反映したショートストーリー集。
漫画的に気軽に読めるシリーズです。
シリーズはたくさんでているけど、途中からでも楽しく読めますよ~
最新刊ではワンコールワーカー、日雇い労働者の若者の話。
東京に住んでると、物語だけど身近に感じてしまう。
電車で大きな荷物を抱えた若者、ネットカフェで居眠りしている人、
図書館では以前は中高年以上だった、異臭を放つ居眠り組が
最近は確実に20代30代が増えているのを実感。
いつからこんな風になってしまったんだろう。
そんな現状を感じながら読んだ、最新刊。
複雑な気持ちで読みました。
シリーズはスピード感もあるし、暴力も一応あるけど、
著者の人柄なのか、どの話も優しい雰囲気にまとめられていると
感じるのは、わたしだけでしょーか。
シリーズ冒頭から読みたい方はコチラが最初の刊ですよ。
「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」 リリー・フランキー [小説]
映画にもなった、ドラマにもなった。
話題の一冊。
へそ曲がりの私は「話題です!売れに売れています!」なんて聞くと
なんとなく遠ざけたくなる・・・
専業作家でもない有名人がなんとなく書いた本でしょ、なんて。
思ってたけど!
すいません、リリーさん!
すんごい良かったです!
リリーフランキーさんの自伝小説なんだけど、
普通に書けば苦労人のオカンの半生を、オカンのユニークなキャラクターと
淡々としたリリーさんの文章で、優しく描いてあります。。
オカンが亡くなるところでは、涙と鼻水が止まらずに
ティシュを押し当て過ぎて、翌日は目が腫れ、鼻の下の皮膚がめくれて
悲惨な形相に・・・
最近、親孝行していない人は必読の一冊。
そして読む日は翌日の予定のない日を選ぼう!
「青が散る」 宮本 輝 [小説]
一言で言うと「ザ!青春!」
大学時代は小説ばかり読んでいました。
当時、宮本輝さんは大好きで、よく読んでいました。
宮本輝さんの本の中で、私が一番好きな小説がコレ。
初めて読んだ大学1年生の時、これからの学生生活に思いを馳せて
ワクワクしたのを覚えています。
部活 ・ 恋愛 ・ 友情 ・・・
大学時代に自分と重ねて読めたのが、卒業して10年経た今は
「大学時代にもっと真剣に何かに打ち込んどけばよかったー」
という微妙な後悔を味あわせてくれる1冊・・・
* 主人公の遼平くんは、部活のテニスに熱中。別名「テニスコートの青春?」
なんて自分のことはおいといて。
青春の鮮やかさや切なさを存分に味あわせてくれる小説です。
本書は約20年前に書かれた本。
10年前の大学生の私が読んだ時はあまり違和感を感じなかったけど、
今の大学生さんが読むと、古めかしく感じるかもしれない。
ネットもケータイも、もちろんなし。
しかも今の大学生さんたちはお酒も飲まないらしいし。
ノリや、やけくそで飲み過ぎて3日酔い、とかも経験しないのかなぁ・・
無駄なことや馬鹿なことほど、思い返したら楽しいのにね。
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