「沈まぬ太陽」 「白い巨塔」  山崎 豊子 [小説]

  

    

全5巻の長編小説!!力作です!!

アフリカ編・御巣鷹山編・会長編の3篇からなる5巻。

長いけど夢中になります!

1985年に起きた日航機墜落事故をベースに書いた、人間ドラマ満載の企業小説。

巨大企業の中で自分の信念を貫こうとするが故に、
不当な扱いなど苦難の道をゆく主人公、恩知。

恩地くん、君が正しいのはわかるけれど、そこまで正義を振りかざしては危険すぎるー、
とハラハラします・・・。

航空会社で勤務する主人公。

労働組合委員長として会社と戦い、アフリカへ飛ばされ、やっと日本へ戻ってこれたと思いきや飛行機事故の最前線に立たされ、今までの苦労が報われ会長室勤務になったか、と思いきや社内不正やら賄賂など、どんどこどんどこと、おこるトラブル。

さらに巨大企業ならではの政治との結びつきなどダイナミックな小説です。

そしてラストはここでは書かないけど、最後まで報われない・・・・

山崎豊子さんの小説は、いつも男前です!

これも企業の縦社会と個人の信念とのを描いた小説だけど、
話題になったこれも、舞台は大学病院と巨大企業と違えど同じだねぇ。。

  

    

「白い巨塔」  1~5巻

巨大企業は安定感や知名度など、新卒時には「憧れ~」って思えてたのが
10年も社会にでていると、いろんなことが見えてきて、彼らは彼らでとても大変そう・・・

生き残る為に能力はもとより、周囲との関係バランス・計算やら運やらが複雑に絡み合い
それが本来の仕事より重要かも?!なんて。

どうも学歴社会で育ってきた高学歴の男の人は、会社にはいっても政治的な空気を作りたがるから困ったもんだ。

「沈まぬ太陽」は2000年、「白い巨塔」は1963年に書かれた小説だけど、
この先の未来は企業の体質も変わっていくかもね。

「沈まぬ太陽」は組織に勤める人が読めば、恩地くんのまっすぐぶりに
間違いなくドキドキハラハラできる、ある意味企業ミステリー小説です!!
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